最近、原油価格をはじめ、食料品等の物価上昇のニュースが目につく機会が増えましたね。
物価上昇に合わせた昇給があれば良いのですが期待は薄いので、自分たちでどうにか対応していかなくてはなりません。
そこで、我が家でも固定費の削減に取り掛かることにしました。
第一弾は、『電気代』を見直してみました。
固定費固定費削減のメリットとして、よく聞くのは『一度見直せば、ずっと費用が抑えられる』ということ。
これを見逃す手はないですね。
もっと早くから真剣に取り組んでおけば良かった。
電力会社を比較していくと、その価格差に驚くばかりです。
うちと同じように3人暮らしであったり、在宅ワーク等で誰かしら終日ご自宅にいるようなご家庭であれば、ぜひ参考にしてみてください。
もし、電気代の見直しをしていない方であれば、その得られる効果に驚くこと間違いなしです。
- 現在、専業主婦の妻と幼児期の息子の3人暮らし
- エアコンはリビングと寝室の合計2台
- キッチンはガスコンロを使用
- 太陽光パネルは設置していない
- パワービルダー系建売住宅で、断熱性能は高くない
- 契約アンペア(A)は、40A
- 妻は専業主婦のため、日中も電気の使用あり
- (夏)リビングのエアコンは、ほぼ終日使用(就寝時のみオフ)
- (夏)寝室のエアコンは、就寝時のみ使用
- (冬)加湿器はスチーム式を使用し、朝晩を中心に使用
- (冬)息子の寝相が悪いため、就寝時はスリーパーを着せつつ、エアコンを使用
- 2021年、実際に使用した毎月の電気使用量は後述
これまで利用した電力会社
まずは、我が家でこれまで利用した電力会社2社を紹介します。
東京電力エナジーパートナー(TEPCO)
東京電力から分社化して小売電気事業を引き継いだ新電力会社です。
私も含め、東京電力で契約していた方はこちらを利用されているのではないでしょうか。
基本料金は40Aの場合、1,144円となっています。
業界最大手という安心感は魅力だと思いますが、電力自由化による競合他社と比較すると料金は高めの設定です。
Elenoでんき
私が次に利用したのは、株式会社リンクライフが提供する『Elenoでんき』。
リンクライフって知らないわ
株式会社リンクライフは、『Broad WiMAX』を提供している会社です。
私は以前Broad WiMAXの契約をしていた時期があり、セールス電話が何度も掛かってきて、契約しました。
Elenoでんきのメリットは、東京電力をはじめ、地域の電力会社の基本料金を10%割引くというもの。
また、Broad WiMAXとのセットプランもあり、これによりBroad WiMAXの料金が100円引きになります。
いずれの割引も契約している限り続くので、長く使えば使うほどお得になります。
さらに、キャッシュバックキャンペーンもあります。
私が契約した時には10,000円のキャッシュバックがあり、事前の申込みで利用開始から6か月経過後に受け取ることができます。
デメリットとしては、料金がそこまで安くならないことです。
割引になるのは、あくまで基本料金の部分で、従量単価は大手電力会社と同額です。
私自身も契約した際は、毎月の割引というより10,000円のキャッシュバックに魅力を感じたのが正直なポイントです。
改めて検討した電力会社
今回、本気で電気代の見直しをしようと考え、検討した電力会社は、以下の4社のです。
- Loopでんき
- エルピオでんき(2022年4月30日でサービス停止)
- ENEOSでんき
- おうちでんき
ONEでんき
ONEでんきの特徴は、基本料金が0円なこと。
従量単価は1kWhにつき、一律26.4円が設定されています。
※基本料金、従量単価の比較は後述の一覧表にまとめています。
毎月、使った分の電気代だけ請求されます。
3人以上の家族や、昼間も電気を使うファミリー世帯にオススメです。
エルピオでんき(2022年4月30日でサービス停止)
エルピオでんきの特徴は、基本料金、従量単価いずれも最安クラスということ。
基本料金は、1,089.6円です。
従量単価は1kWhにつき、120kWhまでが18.84円、300kWhまでが23.03円、それを超過すると25.78円となっています。
とにかく電気代を安くしたい!という方にオススメです。
ちなみに我が家は、エルピオでんきに乗り換えました!
※その後、慢性的な電力不足による価格高騰や、ヨーロッパの天然ガス市場の大暴騰等により、料金の維持が困難となり、2022年4月30日をもってサービス停止となりました。
エルピオでんきのサービス停止に関する記事はこちら。
ENEOSでんき
ENEOSでんきの特徴は、『にねんとく2割』という長期利用の割引があること。
2年間の継続申込みで、従量単価が0.2円割引になり、3年目以降は0.3円割引になります。
基本料金は、1,144円です。
従量単価は1kWhにつき、120kWhまでが19.88円、300kWhまでが24.54円、それを超過すると26.22円となっています。
おうちでんき(ソフトバンクでんき)
おうちでんきは、ソフトバンクが提供しています。
おうちでんきの特徴は、ソフトバンクやワイモバイルのスマホやケータイとのセット割があり、使用量が毎月110円割引かれます。
また従量料金がサービス提供エリアの各電力会社における規制料金から1%割引となります。
私が以前契約していた『Elenoでんき』に似たイメージです。
基本料金は、1,144円です。
従量単価は1kWhにつき、120kWhまでが19.68円、300kWhまでが26.21円、それを超過すると30.26円となっています。
プランだけ見ると、これといって目立った安さは感じられないです。
ですが、2022年3/31までの申込みで『電気代が2ヶ月無料』というキャンペーンを実施しているんです。
基本料金が2ヶ月無料なのではなく、電気代が2ヶ月無料なんです。
これってすごくないですか?
冬の一番電気代がかかる時期は過ぎてしまいましたが、かなりの還元率だと思います。
各社の料金設定まとめ
これまでに紹介した各社の料金設定を以下にまとめます。
基本料金は、我が家の40Aで記載します。
東京電力 (TEPCO) | ONEでんき | エルピオでんき | ENEOSでんき | おうちでんき | |
---|---|---|---|---|---|
基本料金 | 1,144 | 0 | 1,089.6 | 1,144 | 1,144 |
従量単価(〜120kWhまで) | 19.88 | 26.4 | 18.84 | 19.88 | 19.68 |
(〜300kWhまで) | 26.48 | 26.4 | 23.03 | 24.54 | 26.21 |
上記超過 | 30.57 | 26.4 | 25.78 | 26.22 | 30.26 |
比較してみると、『ONEでんき』は基本料は0円ですが、従量単価は割高になっているのが分かります。
少量の電気使用であれば、基本料金の分だけ安いですが、『エルピオでんき』あたりは従量単価が低いので、使用量によっては『ONEでんき』よりも安くなりそうです。
この分岐点の比較については、後ほど検証いたします。
1年間の電気使用量から料金を比較
私の家で2021年に使用した電気使用量から各社の電気代を算出してみましたので、比較していきましょう。
ちなみに、算出方法は各社のホームページ内に電気代をシミュレーションできるページがあります。
そこに実際の電気使用量を入力して算出したものです。
なお、この金額には再生可能エネルギー発電促進賦課金と燃料費調整額は含まれておりません。
電気料金を算出してみると
算出した金額を以下の表にまとめてみました。
月数 | 電気使用量 (kwh) | 東京電力 (TEPCO) | ONEでんき | エルピオでんき | ENEOSでんき | おうちでんき |
---|---|---|---|---|---|---|
1月 | 624 | 18,200 | 16,473 | 15,845 | 16,317 | 18,027 |
2月 | 425 | 12,117 | 11,220 | 10,715 | 11,139 | 12,005 |
3月 | 333 | 9,304 | 8,791 | 8,343 | 8,745 | 9,221 |
4月 | 210 | 5,912 | 5,544 | 5,420 | 5,696 | 5,864 |
5月 | 143 | 4,138 | 3,775 | 3,877 | 4,065 | 4,108 |
6月 | 125 | 3,662 | 3,300 | 3,462 | 3,627 | 3,636 |
7月 | 141 | 4,085 | 3,722 | 3,831 | 4,017 | 4,056 |
8月 | 251 | 6,998 | 6,626 | 6,364 | 6,694 | 6,939 |
9月 | 199 | 5,621 | 5,253 | 5,166 | 5,428 | 5,576 |
10月 | 136 | 3,953 | 3,590 | 3,716 | 3,893 | 3,924 |
11月 | 240 | 6,707 | 6,336 | 6,111 | 6,426 | 6,650 |
12月 | 358 | 10,069 | 9,451 | 8,988 | 9,396 | 9,978 |
合計 | 3,185 | 90,766 | 84,081 | 81,838 | 85,443 | 89,984 |
比較 | ー | ー | -6,685 | -8,928 | -5,323 | -782 |
最も安くなったのは、『エルピオでんき』でした。
年間8,928円も安くなります。
これだけ節約できれば、もう少しで舞浜にある大テーマパークにも行けそうな金額です。
結構、大きな金額だと思いませんか?
ちなみに、前述したONEでんきとエルピオ電気を比較すると、5,6,7,10月はONEでんきが安く、他の月はエルピオでんきが安くなっていました。
もう少し詳しく計算してみた結果、175kWh使用時でONEでんきの場合は4,620円、エルピオでんきの場合は4,616円となりました。
よって、毎月175kWh以上使用するならば、エルピオでんきがお得、という結果が得られました。
我が家では175kWh以上使用する月が多いため、エルピオでんきに乗り換えし、電気代の見直しをすることができました。
※前述のとおり、エルピオでんきは2022年4月30日をもって、サービス停止となりました。
そのため、再度見直しが必要となりました。
電力会社の変更方法
電力会社を変更するには、各社のホームページから手続きすることができます。
その際に、『供給地点登録番号』と『お客さま番号』が必要になりますので、あらかじめ検針票を準備しておきましょう。
電気代比較サイトでシミュレーション
電力会社を変更するには、まずどこにするか決める必要があります。
そこでオススメしたいのが、電力見直しNo.1サイト『エネチェンジ』です。
家族構成と日中、夜間の電力使用状況や使用電力量、現在利用している電力会社と契約プランを入力することで、キャッシュバックも考慮したおすすめプランがリストアップされます。
変更する際に注意すること
変更する際に気をつけたいことは、違約金の有無になります。
私が以前利用していた『Elenoでんき』では、乗り換え前に電話連絡をすることで違約金は免除されますが、連絡をしなかった場合は、5,000円が課せられてしまいます。
大抵の電力会社は、違約金なしを謳っていますが、乗り換えの際にはよく確認しましょう。
おわりに
最初にお伝えしたとおり、固定費削減のメリットは、『一度見直せば、ずっと費用が抑えられる』ということに尽きます。
節約レシピを活用し食費を抑えるのも良いと思いますが、毎月毎月気にしながらコントロールしていく必要があります。
これって、なかなかのストレスだと思うんです。
ですが固定費については、一度見直してしまえば、その後はずっと継続して費用が抑えられます。
ほったらかしでOKです。
- 一度見直せば、あとは放ったらかしでOK
- 毎月、目くじらを立てながら悩む必要がなくなる
- 食費を節約するよりも、まとまった金額が節約できる
浮いたお金で美味しいものを食べても良いし、
投資に回すのもアリ。
いずれにせよ、夢は広がるばかりです。
これからも家計のメタボな部分を見直し、スマート家計を目指していきたいと思います。
それでは、最後までお読みいただき、ありがとうございました。
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